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パッシブデザイン建築

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茨城県水戸市元吉田町328-3

コンセプトconcept

「意匠と間取り」
Function by passive-design for comfort style to pleasantness

初期の基本設計図(2006/04/24)設計者:中澤 清治



人間の生活・人生、そして自然の法則・現象に心遣い、正確に読み取って、ソッと、「愉住快居」の「家」を合わせる。
 ➀人(機能)の流れ、②心の流れ、 そして戦略的な③風の流れ、④光の流れ(採光)をデザインしながら、さらに⑤温度と湿度(水蒸気)とをパッケージにした温熱環境を考慮した意匠と間取りとをトータルにデザイン・設計する。 
(※具体的なデザイン・設計については、第3章から各章に分け、整理して触れています。)



①「住まい方(服装)」、②「空気(通風)」、③「光」、④「温度」、⑤「湿度」、⑥「輻射」を常に意識して、意匠と間取りをトータルに設計デザインする。 
⇒ 例えば、温熱環境的には、使用(自然)素材を吟味し、オープンな間取りで温度差を作らない設計工夫を行なう。自然の蓄熱(素材)とその輻射熱の効果で温度変化を少なくし、家全体の通風(換気)ルートもデザインして、熱、空気や水蒸気を自然流パッシブに対流、伝達、循環させていく。
自然の通風と換気は、窓の位置(特に高さ)・大きさ、間取りとの関連性、吹き抜けやロフト(垂直の自然換気)の位置など、家の建築的工夫と密接に連動する。これは機械中心の空調とは一味違う「パッシブ的な快適性」の冷暖房・換気システム(工法)の素地づくりでもある。 
⇒ 間取りや施工的な工夫だけのバリァフリーではなく、家全体に寒いところがなく、ヒートショックを起こすことがなく、自由に動きまわれる居住温熱環境が配慮されてこそ、真の快適なバリァフリーの原則が達成される。
⇒ 主体たる住み人の「住まい方(服装)」との関係で体感温度は決まるが、さらに「人生と生き方としての服装」を五感と感性で探求させるincentiveな意匠と間取りが重要になる。

外観は強度・構造的にもsymmetryに意匠し、内外とも、目地、面、線を揃えて仕上げる意志を持つ意匠デザイン。



20170731 summer season

20180601 summer season

20181012 AUTUMN SESSON



スケルトン(構造)とインフィル(設備・内装)とを分けた住宅設計を行い、建立後も、生活様式の変化にともなって「家づくり」が続く、「人生の伴侶としての家づくり」を進める。

立体的にワンルーム状の空間を展開させた家: ⇒ プライバシーの最小限の部分だけを密閉または視覚的配慮を行ない、他は可能な限りオープン、またはsemiオープンに暮らせる家である。
これは、家庭的なしつらい空間、つまり常に家族が気配と肌で交感し共生する空間環境、また温熱環境的、つまり換気、温度、輻射、湿度、光等にも、「立体的ワンルーム」が基本になる。 ( ※ ただし、家族的でありたいと願っている家族の思いが前提である。)
それ故、 Office(パブリックスペース)、寝室、(浴室、トイレ)以外の間仕切りは、オープン的なルーズさで、全体をワンルームとみなせる開放的な構成とデザインを選択する。


廊下で個室をつなぐ(ホテル的)のではなく、「共有の間」で各個室を繋ぐ(ふれあい的)間取り。

部屋名をつけない繋がる住宅空間。 ⇒ 生活空間を、人の流れでずっと繋げていき、そこで住みこなす人の動き、また移動することで空間(部屋)の機能が変化する。そこに風と光をどのように配するか。このような新発想の空間も、使いやすく、快適で、過ごしやすい。





風が通り抜けるようにしておいて、必要に応じて仕切る。 ⇒ 夏の恒常的な風(南南東)を取り込む①南北の通風と②風の自然原理(風力差と温度差)を基本に全体的展開をする ⇒ 平面的ではなく立体的な設計・工夫。 (次の項目の「視覚的に広がりのある家」デザイン・プランニングとも繋がり、重要です。)
※機械に頼らない「自然の風」を活用し、自然と交感・共生したいという強い意志を持つこと。

視覚的に広がりのある家。 
①  部屋から部屋を通して全体を見通せるデザイン・プランニングを意識し、長く、大きく演出させる(意匠的には遠近的しつらえ通風(換気)の道)。



 ② 「鏡」を活用し、視覚的に無限に連続拡大する透視的な効果も有効 ⇒ 「四角の中の遊び」。

感覚的な広がりのある家
⇒ 家の中を様々に回遊できるプランニングを意識し、日常生活上の利便性と変化性を楽しむ。
 日常的な利便性と快適性を「遊び」と「教養」とで、愉しくデザインしてみる。
⇒ 自然との結び付きを繋げ、そして拡げる「picture window」、日常的に自然の変化を楽しむ。

 

キッチンは家の中心である」という信念から、陽光の恵みが豊かで長い南側中央に据え、そこを中心にして動線及び心線をおよそパッケージにして展開する。

仕事と生活の両立、フォーマルとプライベートの使分け住宅 (Double Living)。

面白い階段」のしつらえ; 「そこは何がある特殊な舞台のような場所、何か晴れがましい場所、何か日常的でない形を持った場所であることを意識して設計した方が、それを登り降りする人間達を楽しくさせるようだ。下から見上げた時の浮遊の感覚、見下ろしながら降りてくる時の不思議な落ち着きと、駆け登る時の高揚感。」   ~ 宮脇 壇~

THHV-スケルトン階段.pdf へのリンク (黄金比と正方形を融合させたデザイン 設計:中澤 清治)
施工:株式会社吉川鉄工所


スケルトン階段_The Heart-Hills Villa


イナズマ-スケルトン階段_The Heart-Hills Villa
黄金比と正方形を融合させたデザイン


集熱窓」との位置関係や家具の配置等を考慮しながら、なるべく広い「蓄熱面」に、直接、日射(ダイレクトゲイン)が当たるように工夫する。⇒ 第8章 パッシブソーラデザイン」戦略
建具の重ね使い。 ⇒ 障子を、硝子戸の内側に立て込めば、Low‐Eペアガラスを使うよりも開口部としての断熱性は高まる。一枚の建具よりも、「建具の重ね使い」した方が、内外の状況の度合いや違いと上手に付き合え、または用途に応じた調整や使い方が可能である。 
※ 例えば、Low-Eガラスを使用すると熱貫流率(1.5)は低くなるが、日射透過率(0.47)も小さくなってしまう。 しかし、障子との重ね使いは、日射透過率を下げずに集熱が行え、閉めれば断熱性は高まる。
障子の活用; ⇒ ①透過採光、②和反射、③断熱、④調湿、⑤脱臭の効果効能。 





① カーテンによる遮光断熱の代わりに、障子の優しく透過してくる暖採光とデザイン性。
(「ちびっ子」達が遊び回る部屋は、「遮光カーテン」で対処する。)
② 光を優しく反射させる「和紙」は、光を明るく拡散させて、「和み」を感じる空間にしてくれる。
③ 敷居までの密着建具で足元から冷気を遮断。(熱貫流率は雨戸やCurtainbox付二重カーテン又は遮光カーテンより低い) ⇒ ガラス戸の内側に立て込めば、ペアガラスを使うよりも開口部としての断熱性は高まる。一枚の建具よりも、建具は重ね使いした方が、内外の状況に応じた調整や用途に応じた使い方が可能である。
④ 和紙の効能、例えば微細な繊維間に空気を抱え込む性質を活用する。 ⇒ 調湿作用; 

自然光の採光計画; 自然光は、心理的・身体的に、健康に深くかかわる。しかし紫外線は断つ。 
⇒ ①窓の配置と構造、②窓の幅より高さを確保した高窓、天窓、明かり取りなどのしつらえ工夫。
採光計画と伴に、天窓より高い位置に排気筒を設置することで、夏、天窓を直撃する直射日光による灼熱を、その排気筒から外に排熱・排出させるパッシブデザイン熱の道)を行う。「」を遠ざけ、そして外の暑さを室内に入れない(屋内の生活空間まで落とさな)パッシブデザインを行う。》

tHHV-天窓と屋根-A3.pdf へのリンク


※ビタミンDの生成、ホルモンの調節。さらに光量の時刻や季節の変化による生体リズムの調和等、そのためには、明るく風通しの良い環境をしつらえる。
窓の形状と目的: 
① 引き違い窓; 大きな開口が取れ、出入り口としても使用可能。
縦滑り出し窓; 風を拾い(通風に役立つ)、室内に導き入れることができる(採風。内部から外側ガラス部が拭ける。
③ オーニング窓; 気密性が良く、雨でも通気が取れる。
④ ルーバー窓; 気密性は悪いが、夜でも換気のために開放したい浴室や通気の調整に利用。
天窓: 光量は、理論上、壁窓の3倍。排熱(排気突)に利用。通風の出口
⑥ 高窓: 排熱と通風。
⑦ 地窓; 涼しい住環境をつくるには、床面を流れる風をつくることがコツになるので、北の「地窓」を 風の入口にし、天窓や南側の高窓を風の出口にして通風、排熱を行う(室内に「cooling route」をデザインする)。冷えた空気は下に溜まるので、その床面の表面温度を通風によって下げる。(夏モード)


「睡眠と生産性を高める住環境デザイン」 ⇒ 適度な内装木質化が必須である。
the design to increase sleep and productivity.pdf へのリンク


天井
には、梁がそのまま意匠に使われる「あらわし仕上げ」の化粧仕上げを組み入れる。その意図は、木は線材として組合せ、その断面が分かるような陰影ある使用術で、木材らしさを生かす。


継手・仕口:清水建築




収納は、
① 集中(一元化)収納と各部屋収納(収納カウンター等)。納戸の中に「人が立つ」スペースや「デットスペース」を作らないこと。
⇒ 「マイクローゼット」を設けて、(その季節の)毎日の日常着や普段着、子供の季節服などはこちらで管理する事になる。
⇒「ファミリークローゼット」礼服等の、たまにしか着ない服やオフシーズン服を管理する)
⇒ 浴室に隣接して「ウォーク スルークローゼット 」(2F・WTC・脱衣所リネン庫)を設けて、パジャマや下着などを保管する。
② 「半地下(床下)収納」を、床下暖房に伴う温度、通風経路、湿度を意識して設える。また採光を工夫する。
③ 「蒲団入れ」は、3尺×6尺の蒲団を基準にすれば、100×100㎝仕様にすれば、蒲団を二つ折りで収納でき、効率的である。

ドアは、
① 玄関ドアが「外開き」のドアだと、開けたときに客を押しのけることになる。「内開きドアだと「いらっしゃいませ」とお客様を招き入れる形(扉)になるから感じが良い。
 そもそもドアは、安全面からも「内開き」が本来の形である。トイレや寝室等のプライベートな部屋のドアは、なるべく内開きにする。
 (ただ日本の玄関ドアは、日本人は、相手が出てきたら“おじぎ”をするために、無意識に必要な間隔をおく為か、「外開き」の現代の日本の習慣。“おじぎ”もしくは“握手”かの文化。)
② 通常は、「ドアを開けておく住みこなし方」のため、ドアの位置や取り付け方を配慮する。 
⇒ 風の道の開閉デザインや「生活の開閉のサイン」を戦術する。「閉めたドア」は、そのシチュエーションを表明している静かなサイン。

樋は外観を意識しデザインするか、または樋を使わず、屋根からの雨水を、敷設した五郎太石等に、直接、落とし流す。さらに、雨の日に、雨の風情を愉しむ余裕の空間や、さらに建物の一部を、雨が集中し、走り落ちる部位があっても楽しそうだ?  

動線のポイントや玄関、トイレ等に「掴まり丸柱(90 mm)」、「握り棒(45 mm)」や手すり(32mm)を配慮する。壁から遊離させた独立柱は、空間を引締め、象徴させる。将来手すりを取り付ける可能性を考慮して、壁を強化しておく。
「床下点検口」および「天井点検口」、「改め口」は、必要で格子ガラリタイプを使用。
電源コンセント ⇒ 情報分電盤&主部屋に情報コンセント。クローク内、納戸内に充電用、また階段ホールや外部にも掃除や照明を想定し、電源コンセントを確保。「床コンセント」(床板を切断して、カバーを拵え、電線口を開けたコンセント入り口を拵える) ⇒ 図面作成
開口部や建具のサイズは、「現代の人間サイズ」、2.000×1,000を基準に設計する。 
⇒ ドアH2,000 + 高窓H550(風の道)、デザインも統一。
ピクチャーレールの設置
全自動タイプのエコキュート
動力電源(単相3線式)、「スッキリポール」で外線を引き込み、地中埋設をして家まで配線する。
「おいしい水」 ; 井戸(地下 約23~24メートルの水滞まで掘る。


Formal Do-line
インナーテラス ⇒ Office / Living Dining 

Private Do-line
玄関 ⇒ Cloak室(シューズ、coat etc.) ⇒ Family Dining ⇒ 吹抜リビング階段 
⇒ 2F各部屋 & Sanitary & Bath


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